銭湯がブームらしい

今、日本人だけでなく、外国人の間でも銭湯がブームになっているそうだ。
そういえば、最近、近くにある銭湯でも、開店前から数人が列を作って並んで待っている姿を見かけるし、週末の夕方に入りに行くと、2、3年前には、4、5人しか客がおらず、これでは、その内、経営不振で潰れるのではないかと、他人事ながら心配になったものだ。
しかし、今では、いつ行っても、10や20人近くは来ているから、確かにブームではあるのだろう。
これは、銭湯の良さが見直されているからなのであろうか。自宅の狭い湯船に浸かって、烏の行水の如く数分で上がるよりも、広々とした湯船にゆったりと浸かり、何度も出たり入ったりを繰り返せば、身体は温まり、リラックスして精神的にも良いのだから、470円なんて安いものだ。
子供の頃は、自宅に風呂のある家など無かったから、家族全員で銭湯に行くのが当たり前だった。
だから、1000人にも満たない小さな町でも、銭湯は3件もあり、今日は●●湯、次は▲▲湯と巡り歩いたものだ。
特に、子供にとって、銭湯は楽しい遊び場であったから、近所の子供達と連れ添って行き、文字通り裸の付き合いをしたものだ。
時代が下って、自宅の風呂が普及するにしたがい、銭湯に通う人の数が見る間に減少し、今では、全く残っていない。
地方の商店街はシャッター通りと化し、年寄りは買い物難民となって日常生活に不自由を強いられるなど、当たり前と思っていたものが無くなった時に初めて、失ったものの大きさを知ると言うが、銭湯もまさにこれなのであろう。
銭湯は日本人にとっては文化であり伝統であったのだ。このブームが長く続き、銭湯が末永く生き残ることを切に願うものである。

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