高齢者に対する声掛けのテクニック

高齢者介護において、身体介護の技術は当然として、高齢者と円滑にコミュニケーションをとる技術も必要です。

一言で高齢者といっても、それぞれ人格があり性格も違いますし、中には、認知症の人もおります。

このため、声掛けをする時点で距離を取ってしまって、中々、信頼関係を築くことが出来ない介護職の人もおります。

高齢者とのコミュニケーションを円滑にするための声掛けとは、どのようなものが良いのでしょうか。

まず大切なのは、高齢者の症状によって声掛けの仕方を変える必要があります。中には、認知症があったり、病気の後遺症で失語症になってしまったりと、人それぞれ特徴があります。

特に、失語症がある場合は、自分が話したいことと違う内容や言葉を話してしまうことが往々にしてあります。このため、うまく自分の気持ちを伝えられずに、落ち込んでしまうこともあります。

このため、声掛けをする時は、いくつもの質問を一度にするのではなく、一つずつ聞くことです。そして、質問の内容は、イエス、ノーで答えられものにします。

また、一方的に質問ばかりをするのではなく、自分の事を話題にし、無理に話してもらおうとしたり、いきなり距離を詰めたりしないようにしましょう。信頼関係は時間を掛けて築いていきましょう。

声のトーンも大切です。高齢になると若い時よりも耳が遠くなります。また、病気の後遺症などで、話し声や物音などが頭の中で響いて聞こえるため、相手が何を話しているのか聞き取れない高齢者もいます。

このため、「ゆっくり」「はっきりした口調」で話し掛けましょう。また、女性よりも男性の声の方が聞き取り易い人もおりますので、努めて低めの声で、程よい距離をとって話しかけるようにしましょう。

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