KIROBOとMIRATAが目指す3つの和

KIROBOとは、国際宇宙ステーションに滞在する予定のロボット宇宙飛行士のことだ。このロボットは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力のもと、トヨタ自動車を含む4団体が進めてきた共同研究「KIBO ROBOT PROJECT」によって開発された小型のコミュニケーションロボットだ。

KIROBO は、8月4日にH-IIBロケット4号機に搭載されるISS補給機「こうのとり」4号機によって種子島宇宙センターより打ち上げられる予定だ。

トヨタ 製品企画室主査の片岡史憲氏は、KIROBOやMIRATAには、日本人の3つの「和」の心を宿らせたいという。

1つ目は、チームワークやコミュニケーションを意味する「和」そのものを指すとと言うもの。

2つ目は、総和ではなく「共鳴」であることを意味する「調和」

3つ目は、笑顔を作る「和(なご)ます」

この3つの和を表現するため、コミュニケーション技術として

■「話し上手」(問いかけに答える一問一答対話)

■「聴き上手」(あいづち、感情推定(共感)、おうむ返しをしながら聴く)

■「覚え上手」(若田宇宙飛行士の顔を認識して、名前を呼んで挨拶する)という機能をKIROBOに備えさせた。

さらに、MIRATAに関しては、覚え上手の中に学習機能を持たせ、人との会話を通して成長することがを可能にした。

日本人にとって、ロボットと人間がコミュニケーションするというのは、鉄腕アトムや鉄人28号を代表として、アニメやマンガでなじんでいるため、全く、違和感がないが、世界では、こうしたイメージはまだまだのところが多いことから、日本発の、ロボットと共生する人間社会の実現めざして、大いに頑張ってもらいたいものだ。

漫画を高く売る為には