マスク・フェイスシールド・手袋の役割・注意点

コンビニやスーパーに行くと、マスク・フェイスシールド・手袋といった個人防護具を付けてレジ打ちしている姿を良く見かけますが、これらを使ったとしても、新型コロナの感染を防ぐことは困難です。

■マスク

人と人の間の距離を少なくとも1m保ちながら会話をすることが難しい場合に予防的に着用することが推奨されています。

マスク着用の主な目的は、無症状の感染者の口から飛沫が出ないようにする「感染源コントロール」です。ウイルスを吸い込むことを防ぐ「予防」ではありません。

マスクを着けるときには、鼻から顎の下まで覆う必要があります。布製マスクを称した場合は、1日1回、洗濯をして十分に乾燥させます。

■フェイスシールド

飛沫が顔にかかるのを防ぐ効果はありますが、マスクのように無症状の感染者から出てくるウイルスの伝播を防ぐ効果については不明です。

このため、完全にマスクの代用にはなりませんが、マスクの着用が困難、あるいは、不適切な場合はフェイスシールドの使用が推奨されております。

例えば、新型コロナの感染が継続的に発生している地域で、人と人との間の距離を1m以上離して会話をすることが困難に場合に使用します。

ある実験によると、咳込んでいる人に向かって45cm離れたところでフェイスシールドを着けていると、インフルエンザウイルスを含む飛沫の96%を吸い込まないですむという結果が得られています。

ただし、フェイスシールドは顔に密着していないため、側面から入り込む飛沫を完全に防ぐことは困難です。

フェイスシールドの使用にあたっては、額から顎の下まで、また、顔の側面をなるべく幅広く覆う製品を選ぶ必要があります。

フェイスシールドは洗ったり、消毒したりして不具合が生じない限り繰り返し使用が可能です。

■手袋

手袋を着けて新型コロナを予防できるという科学的根拠はありません。むしろ、手袋で顔に触れると感染するリスクが生じます。

手袋にはピンホールと呼ばれる小さな穴が開いており、長時間の装着や手袋を洗ったり消毒したりすると、ピンホールの数が増えることが知られています。

ピンホールを通過した病原体や手袋を取り外す操作によって手指が汚染されることがあります。

このため、手袋を外した後は、石鹸と流水による20秒以上の手洗い、又は、濃度60%以上のアルコールによる20秒以上の手指消毒を行う必要があります。

ウイルス対策にはコレ!!