太陽光発電システム「見積書」の比較

太陽光発電システムを設置するにあたっては、まずは複数の業者に「見積り」を提出してもらって比較検討をすることになります。

太陽光発電システムの見積りは、大きく分けて「機器価格」「工事価格」の2つになります。

機器価格は、太陽光発電モジュール(パネル)やパワーコンディショナーなどの太陽光発電システムを構成する器具全般です。

工事価格は、これら機器を屋根に設置する費用です。足場を組む費用、屋根の補強や補修工事の費用、機器の接続費用などがあります。

見積書を確認する際に1番大事なのは、太陽光発電システムの価格を大きく左右するシステム容量(パネルの枚数)です。

パネルは太陽光を電気に変える部品ですので、枚数が多いほど、より多く発電することができます。逆に、少なければ少ししか発電しませんので、できるだけ多くのパネルを載せた方が効率的です。発電量は「kW」という単位で表現されます。

見積は「総トータル費用 ÷ システム容量(kW)=システム1kWあたりの費用」で比較すると、どの業者の方が安いのかが分かります。

ただし、2011年現在、国の補助金を利用するには「(機器代+工事費)÷ システム容量(kW)」が60万円より安いことが補助金受給の条件となりますので注意が必要です。

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ソーラーパネルの発電効率

太陽電池モジュール(ソーラーパネル)には、「モジュール変換効率」「セル変換効率」という2種類の効率があります。

モジュール変換効率とは、1枚の太陽電池モジュール(パネル)における効率のことです。その計算式は、モジュール変換効率={モジュール公称最大出力(W)}÷{モジュール面積(㎡)×1,000}×100(%)

です。例えば、1m四方のパネル1枚の出力が200Wなら、セル変換効率は18%になります。


モジュール変換効率を10倍にした値は、そのソーラーパネルの1㎡あたりの出力に相当しますので、実質的な性能比較を容易にすることが出来ます。
セル変換効率とは、太陽電池モジュールは、複数のセルを1枚のパネルに組み立てたものですが、セル変換効率は、モジュールに使用されているセル自体の効率のことをいいます。
その計算式は、セル変換効率={モジュールの公称最大出力(W)}÷{1セルの全面積(㎡)×1モジュールのセル数(個)×1000}×100(%)

セル変換効率は「基準変換効率」または「実効変換効率」と言われることもあります。

市販のモジュールは効率20%を超えると世界最高レベルと言えますが。シャープの化合物3接合型セルでは37.7%にも達しています。

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太陽光発電は環境に優しい?

最近は、多くの家に太陽光発電が設置されるようになりましたが、その大きなメリットは、エネルギー源が無尽蔵な太陽を発電のエネルギーとしているため、半永久的に発電することができる発電施設を自宅に持つことができることでしょう。

また、石油を燃焼させて発電する火力発電のように、発電時にCO2(二酸化炭素)や、SOX(硫黄酸化物)、NOX(窒素酸化物)と言った大気汚染物質を発生させることがないため、クリーンなエネルギーで地球に優しいシステムです。

例えば、結晶系シリコン太陽電池で発電した場合のCO2削減効果は、1kWシステム当たり年間で314.5kgになり、これは、1kWシステム当たり年間で227リットルの原油削減量に相当します。

このように太陽光発電は、二酸化炭素を排出せず地球の環境に優しいクリーンにエネルギーとの評価がある一方で、事業用の太陽光発電は、乱開発によって住環境の破壊が起きているという問題が頻発しております。

日照のいいところは全て太陽光パネルだらけになり、その輻射熱で近くにある家は、窓も開けられず、夏は灼熱地獄と化すなどの被害が出ております。

また、無計画に森林を切り開いて太陽光パネルを設置するため、虫食い状態となっており、しかも、手入れがなされないため、雑草が生えており景観が悪くなっている。

さらに、手抜き工事によって、太陽光パネルの足場に使われている金属パイプが脆弱で危険な状態になっているなど、環境上の問題が発生しております。

太陽光発電パネルの寿命