男性の更年期障害は女性とどう違うの?

女性の更年期障害の場合は、ほてりや動悸、頭痛、 めまい、生理不順など身体症状が中心になりますが、男性の更年期障害の症状は、「精力減退」「記憶力減退」「視力減退」「全身倦怠」「ほてり」「冷え」「うつ」など多彩で、精神症状が多いことも特徴です。神経質でまじめ、責任感や競争心が強く几帳面な男性は更年期障害 を発症しやすいともいわれています。

女性の更年期障害の原因は、卵胞ホルモン(エストロゲン)の減少によるホルモンバランスの変化ですが、男性の更年期障害は、男性ホルモン(テストステロン)の減少により引き起こされることが認知されるようになってきました。

男性ホルモンである「テストステロン」は精巣から分泌されますが、20歳代をピークとして加齢とともにその分泌量は減少していきます。

通常の減少速度は1 年に1%程度ずつと穏やかに低下するようですが、ストレスや疲労など外的な要因が加わると分泌量が急激に減少します。

特に40歳代の後半からは加齢に伴う 身体機能の低下と、社会的責任の増大によるストレスなどが重なり、更年期障害が起こりやすい状況となるので注意が必要です。

更年期に起きる身体の変化